来年もこの桜が見たい…。故・実母と、死にゆく"お母ちゃん役"で圧巻の演技をみせた宮沢りえの絆

2017.01.10

2016年11月に公開された映画『湯を沸かすほどの熱い愛』。感動的なストーリーと、キャスト達の圧巻の演技が話題となり、大きな反響を呼びました。

主演の宮沢りえさんの演技は特にリアリティ-があると絶賛されていましたが、実はその裏には、実の母親との隠された物語があったのです。

死にゆく“お母ちゃん役”で圧巻の演技を見せた宮沢りえ

第41回報知映画賞の受賞者が発表され、女優の宮沢りえさんが映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で主演女優賞を受賞しました。その他の賞も複数受賞するほどの話題作。宮沢さんは作中で家族にたくさんの愛を注いだ、死にゆく“お母ちゃん役”を演じています。

病にむしばまれて衰弱していく姿を、リアリティーを持って演じると決意した宮沢さん。台本には「目がギョロリと頬がこけ」と書かれていたそうで、その姿を再現するために5日間の減量に挑んだそう。最後にはなんと水分さえもとらないという、極限の状態まで追い込んだといいます。

撮影直前に訪れた別れ。母が教えてくれた”生きることの価値”

実はこの撮影直前、宮沢さんは実の母親をガンで亡くしていました。宮沢さんの母親は、デビュー当時から彼女を支え続けた存在。ステージママとしても有名で、現在の輝かしい活躍は母親の存在ありきだったと言います。

そんな母親の死を目の当たりにした宮沢さんは、「生きる事の価値を教えてもらった」と語っています。

◆「来年もこの桜が見たい」母が初めて見せた生への執着

宮沢さんの母親は延命治療を行わず、晩年も自宅で過ごしていたそう。その決断を宮沢さんは「満足だった」と語っています。

しかし、自室の窓から見える桜を「来年も見たい」と漏らした母親の言葉に、初めて生への執着を感じたそう。その姿を見てハッとさせられたといいます。

◆「息を吸って吐けることがすごいことなんだと教えてくれた

母親が息を引き取る瞬間まで一緒に過ごしたという宮沢さんは、その瞬間を「壮絶だった」と語り、息をしていることのすごさと、命が有限だということを教えられたと振り返っています。

命の期限が迫る人に誠実に接することの大切さ
を、母親自らがモデルとなって示してくれたように感じたと語りました。

◆「役者として、母として、女として、惜しみなく生きようと思います」

宮沢さんは母親の死を受け、「死に様にその人自身が出る」ということを実感したそう。死ぬ瞬間や言葉が忘れられないといい、「最期に、生きるということの美しさと、すさまじさと、その価値を教えてもらった」とコメントしています。

宮沢さんの直筆のメッセージに記されていたのは、「そういった全ての宝物を胸に、私は、役者として、母として、女として、惜しみなく生きようと思います」という言葉。

母親との別れを経験した今だからこそ、自分の生き方への考えにも変化があったようです。

映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で、愛情溢れる母親役とすさまじい、壮絶な最期を演じ切った宮沢さん。その演技ひとつひとつに、母親の死を受けて感じた思いや覚悟が注がれているようです。

Written byにーこ

by.Sトレンド編集部

Edited by by.S 編集部

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