そのウォシュレット、逆効果かも…。トラブルの原因になりかねない「膣内NGケア」とは

2017.07.27

生理の終わりごろのにおい・ムレ・不快感…、一刻も早くスッキリさせたいもの。そこで便利なのが文明の利器、ウォシュレット。出先でも手軽に膣洗浄ができるから、習慣になっているひとも少なくないはず。でも、気分は良いけれど効果はどうなの…? 産婦人科医の宋美玄先生に詳しく聞いてみた。

#膣洗浄、するべき? しないべき?

基本的に、洗い流さないほうが良いです。健康な女性の膣内には、ラクトバチルス(デーデルライン桿菌)と呼ばれる乳酸菌がいて、感染からカラダを守る自浄作用の働きを果たしています。でもビデを使うことで、この善玉菌が洗い流されてしまうんです。

出典 宋先生コメント

もともと人間の身体に備わっているオートクリーン作用を、わざわざ洗い流していたら残念すぎる…。

# トゥーマッチなケアが「雑菌>善玉菌」を引き起こす…?

正直、家ならまだしも公共トイレに付いているノズルって、清潔かどうか分からない。もしウォシュレットの常用で雑菌がついてしまったら、どんなトラブルが起こりうるのだろう…?

実は、ウォシュレットを使っている人のほうが、膣内に「B群溶連(ようれん)菌」という雑菌が多いというデータがあります。この菌が多いと、妊婦さんにとくに問題。もしお産のとき産道の赤ちゃんに感染すると、1000人に1人の確率で肺炎や脳炎を引き起こすことがあります。

出典 宋美玄さんコメント

本人は真剣に洗っているつもりでも、わざわざ雑菌を増やしている可能性があるってこと。ウォシュレットはお尻専用にして、膣洗浄は専用ケアに切り替えるほうが吉といえそう。

膣の善玉菌を洗い流すことで、雑菌が幅を利かせている状態なら、どんなに洗っても健康な環境にはならないでしょう。

出典 宋美玄さんコメント

# どうしても気持ち悪い! そんなときは「使い捨てツール」が便利

どうしても、生理中のにおいやムレが気になるとき、スッキリしたい! というときはドラッグストアなどで購入できる、使い捨ての「膣洗浄器」などがおすすめ。

基本は気にしないほうが良いですが、どうしても使いたい場合は、使い捨てタイプなら雑菌を気にする必要がないので便利です。ただし、洗いすぎには要注意。月に1回くらいまでが許容範囲内です。

出典 宋先生コメント

ちなみに、おりものが少々出たからって神経質にならなくて良いんですよ。それは若くて膣の壁がきちんと生まれ変わっている証拠。基本的には触らないのが一番です。

出典 宋先生コメント

生理のにおいやムレなど悩みはつきないもの。とはいえ、気になるからといって「徹底的に洗浄!」という考えは一旦クールダウンして。もとから人間の身体に備わる機能を活かす、という健康法を意識してみてはいかが?

取材協力/産婦人科医 宋美玄先生

supervised by

産婦人科医 医学博士
宋 美玄

大阪大学医学部医学科卒業後、同大学産婦人科に入局。“カリスマ産婦人科医”として女性の悩み、セックス、性や妊娠などについて女性の立場から積極的な啓蒙活動を行う。

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